食品表示には、食品関連事業者として、
- 製造者
- 加工者
- 販売者
- 輸入者
といった
製造者と加工者は何が違うの?
販売者
といった疑問を持たれることがあるかと思います。
この記事では、製造者と加工者の違い、また販売者
についてまとめました。
「製造」と「加工」
簡単にいうと、
- 製造行為を行った者が「製造者」
- 加工行為を行った者が「加工者」
です。
では、「製造」、「加工」なのかというと、消費者庁の資料から引用し説明します。
① 「製造」とは、その原料として使用したものとは本質的に異なる新たな物を作り出すこと
② 「加工」とは、あるものを材料としてその本質は保持させつつ、新たな属性を付加すること
引用元:消費者庁 食品表示企画課 食品表示基準Q&A総則-15
原材料とは本質的に異なる新しいものになるのかがポイントです。
一般的に、何か食品をつくる、調理をするとなると、それは製造となることはわかると思います。
わかりにくいのは加工ですね。加工の例としては、「切断や選別などの形態の変更、盛り合わせや小分けなどの容器包装の変更、骨取り、表面をあぶる」といった行為があります。
たしかにこれらの行為を行っても、材料としての本質は保持されていますね。
小麦粉、マーガリン、塩、パン酵母などの原材料を混ぜて、発酵させて、焼いたとなれば、本質的に異なる新しいものを作り出しているので製造行為であり、
パンを仕入れてカットし包装するのは、本質は保持され切断されたのみですから、加工行為となります。
製造者と加工者の違い
製造者と加工者は、
- 製造行為を行った者が「製造者」
- 加工行為を行った者が「加工者」
と上記しました。
パンをつくったのであれば「製造者」であり、パンを仕入れてカットしたのであれば「加工者」となります。
製造者と加工者にはこのような違いがあります。
販売者
一方の販売者は、製造も加工もしていない事業者です。
商品を仕入れて販売のみを行っている事業者になります。
もしあなたが見ている食品表示に販売者の記載があるのであれば、その下には「製造所」と記載されて、製造を行った者の名称と住所がわかるようになっています。
もしくは、固有記号と呼ばれる製造所の情報を記号で示すものが記載され、さらに消費者が製造所情報を入手できるように、連絡先やWEBサイトのアドレスなどが記載されているはずです。
輸入者
海外の商品を輸入して販売する事業者が、輸入者となります。
この場合、原産国名の欄を設けて表示をする必要があります。
まとめ
以上、製造者・加工者・販売者・輸入者についてお伝えしました。
原材料とは異なる本質的に新しいものがつくるのは製造者ですが、本質的な変化がなく新しい属性を付加するものをつくるのは加工者です。
販売者や輸入者は、商品を国内・海外から仕入れて販売している事業者であり、食品をつくっている者ではありません。
コメント