ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、クリームチーズの違い

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チーズは、乳等省令という法令によって、ナチュラルチーズとプロセスチーズに分類されています。

チーズにはまずナチュラルチーズがあります。そのナチュラルチーズを加熱して溶かし、加工をしたものがプロセスチーズです。

ナチュラルチーズ

「ナチュラルチーズ」とは、乳を乳酸菌などの微生物の働きで固めて発酵させたものです。

乳等省令に記載されている定義は以下になります。

※「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」を略して乳等省令といいます。

乳、バターミルク、クリーム又はこれらを混合したもののほとんどすべて又は一部のたんぱく質を酵素その他の凝固剤により凝固させた凝乳から乳清の一部を除去したもの又はこれらを熟成したもの。

前号に掲げるもののほか、乳等を原料として、たんぱく質の凝固作用を含む製造技術を用いて製造したものであつて、同号に掲げるものと同様の化学的、物理的及び官能的特性を有するもの。

ナチュラルチーズは、原料となる乳の種類、配合、熟成方法などによって様々なタイプのチーズがあります。熟成タイプと非熟成タイプがあります。

  • フレッシュタイプ・・・熟成させず
  • 白カビタイプ・・・表面に白カビをつけて熟成させる
  • 青カビタイプ・・・内部に青カビをつけて熟成させる
  • セミハードタイプ・・・乳を固めプレスして水分を除いて熟成させる
  • ハードタイプ・・・長期間熟成させる
  • ウォッシュタイプ・・・表面を塩水や酒で何度も洗い熟成させる
  • シェーブルタイプ・・・山羊(ヤギ)の乳でつくられたチーズ

などがあります。

プロセスチーズ

「プロセスチーズ」とは、ナチュラルチーズを粉砕し、加熱溶融し、乳化したもの。

乳等省令に記載されている定義されています。

一方のプロセスチーズは、加熱によって微生物が死滅し、熟成が止まります。保存性が高められると同時に、再加工によって様々な種類のチーズとなります。

保存性と加工性がプロセスチーズの特徴です。

クリームチーズ

「クリームチーズ」は、クリームを原料としたフレッシュチーズで、やわらかく、きめ細かい、白いチーズです。

ナチュラルチーズの分類として、フレッシュタイプのチーズがあります。水分が多く、やわらかく、乳の風味、さわやかな酸味があるチーズです。フレッシュタイプの中のひとつがクリームチーズです。

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