和牛の定義、国産牛と和牛の違いについて解説します。
和牛とは?
和牛ということができる牛肉は、以下の4つの品種、またはそれらの品種間の交配による交雑種の牛肉のことです。
- 黒毛和種(くろげわしゅ)
- 褐毛和種(あかげわしゅ)
- 日本短角種(にほんたんかくしゅ)
- 無角和種(むかくわしゅ)
また、これらの品種間の交配による交雑種も、和牛となります。
(正確にいうと、上記4種と交雑種の交配による交雑種、交雑種同士の交配による交雑種も、和牛となります。)
かつ、国内で生まれて、国内で飼育された牛であることが条件です。
上記に該当しない場合は、和牛と表示することができません。また、和牛と誤って認識されて可能性があるような用語は使用することができません。
たとえば、WAGYU、わぎゅう、ワギュウなどの用語です。
参考:食肉の表示に関する検討会 ”和牛等特色ある食肉の表示に関するガイドライン”(平成19年3月20日)
「国産牛」と「和牛」の違い
スーパーの肉売り場では、「国産牛」、「和牛」の表示を見ることがあると思います。一見、同じように見えてしまいますが、この2つには違いがあります。
「国産牛」は、日本国産の牛肉であるという意味です。
正確にいうと、外国での飼育期間よりも国内での飼育期間が長い牛を、日本でと畜したものを指します。
ですので、日本で生まれて日本で飼育されたものは当然国産ですが、外国で生まれて1年間飼育された後に日本に移動して2年間飼育された牛であっても、国産ということになります。
ポイントは飼育の場所と期間であり、牛の品種やブランド・銘柄は関係ありません。
一方、「和牛」は国産であることと品種がポイントになります。上記したように、黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種の4品種、また、これらの品種間の交配による交雑種が和牛です。
和牛であれば必ず国産牛です。逆に国産牛だけども和牛ではない場合がありえます。たとえば国内で生まれて国内で育てられたホルスタイン種の牛は、国産牛ではありますが、和牛ではありません。
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