食品表示に見られる増粘多糖類とは?その意味、何のために使われているかを解説

食品表示

食品表示を見ていると「増粘多糖類」という言葉が目に入ることがあると思います。

読み方は「ぞうねんたとうるい」です。

「増粘多糖類」は添加物で、言葉を分けて意味を言うと、

  • 増粘とは、粘性を増やすこと
  • 多糖類とは、単糖が結合したもの

です。

まとめると、糖類が結合した粘性を増やすものとなります。

※単糖はそれ以上は分解できない糖のことです。

増粘効果のある添加物は「増粘剤」と呼ばれ、その物質としては、たとえばローカストやキサンタンガムがあります。

通常、増粘の目的でローカストとキサンタンガムを使った場合、「増粘剤(ローカスト、キサンタンガム)」と表示されます。

しかし、「増粘多糖類」と表示することもできるのです。

多糖類が増粘剤として使われており、それが複数ある(2つ以上)場合は「増粘多糖類」と表示することが可能となります。

  • ローカストとキサンタンガムはどちらも多糖類
  • 複数の多糖類が使用されている
  • 増粘目的で使用されている

ということですから、「増粘多糖類」と表示することが可能となるのです。

あなたが見ている「増粘多糖類」という添加物表示は、複数の多糖類が使用されていることを示していて、もしかすると3つ、4つと多くの物質が含まれている可能性があります。

増粘剤として使われている多糖類には、ローカスト、キサンタンガム、ペクチン、カラギナンなど、さまざまな物質があります。これらは植物や藻類などから得られたものです。

厚生労働省に認められた食品添加物であり、厚生労働省が公開している既存添加物名簿収載品目リストに記載されています。

参考:既存添加物名簿収載品目リスト

厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。

引用元:厚生労働省WEBサイト 食品添加物

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