採水地、硬度、調整方法などによって、水にはいくつかの種類があります。
食品表示上での水の種類と、一般的な商品としての水の種類を紹介します。
食品表示上での分類
容器に詰められて販売される水は、農林水産省の品質表示ガイドラインによって、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーターに分けられています。
ナチュラルウォーター
特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないものです。
特定の水源とは、水質、水量において安定した地下水の供給が可能な単独水源のことです。
ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水を原水としたものです。
鉱化された地下水とは、地表から浸透し、地下を移動中または地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水のことです。天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含みます。
ナチュラルウォーターとの違いは、原水にミネラル分が溶け込んでいることです。
ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的等のためにミネラルの調整、ばっ気が行われているものです。
また、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われているもの。
調整が行われているのでナチュラルではないということで、ナチュラルミネラルウォーターから「ナチュラル」の言葉がとられたのでしょう。
ボトルドウォーター
飲用可能な水で、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外のものです。水道水を容器に詰めれば、ボトルドウォーターになります。
参考:農林水産省”ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン”(平成7年2月17日)
原水の種類
ミネラルウォーターの原材料の水には、どのような種類があるのでしょうか?
一括表示の原材料名の欄には、「鉱泉水」や「深井戸水」など原料となる水の種類が表示されます。
名称 | ナチュラルミネラルウォーター |
原材料名 | 水(鉱泉水) |
内容量 | 2000ml |
・・・ | ・・・ |
水道水の場合、水源となるのは、河川水、ダム湖水、井戸水など様々です。
ナチュラルウォーターが水道水と異なるのは、水質、水量において安定した地下水の供給が可能な単独水源から得られた水を用いることです。
処理を行う前の天然の水のことを原水といいます。読み方は「げんすい」です。
ナチュラルウォーターの主な原水の種類としては、以下のものがあります。
- 浅井戸水…浅井戸からポンプ等により取水した地下水
- 深井戸水…深井戸からポンプ等により取水した地下水
- 湧水…自噴している地下水
- 鉱泉水…自噴する地下水のうち水温が 25℃未満の地下水であり、かつ、溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水
- 温泉水…自噴する地下水のうち水温が 25℃以上の地下水、又は、温泉法第2条に規定される溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水のうち飲用適のもの
- 伏流水…河川水が周辺の砂層に浸透して流れる水のこと。地中で自然に濾過がされ、濁りが少なく水質が良好です。
- 鉱水…ポンプ等により取水した地下水のうち溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水
一般的な水の種類
表示上の分類ではなく、一般的に販売されている水の種類を紹介します。
炭酸水
炭酸水とは炭酸ガスが溶けんだ水のことです。日本農林規格(JAS)では「飲用適の水に二酸化炭素を圧入したもの」と定義されています。
アルカリイオン水
アルカリイオン水は、整水器で水を電気分解したときに、マイナス極に触れた水が水素となり、周辺の水が水素イオンを含むアルカリ性に変化した水のことです。
海洋深層水
海洋深層水は、太陽の光が届かない水深200mより深い場所にある海水のことです。表層の海水と比べて、窒素、リン、ケイ酸などの無機栄養塩に富んでおり、必須微量元素や様々なミネラルも豊富です。また、陸水や大気からの汚染の機会も少なく清浄な水です。
水素水
水素水とは、水素分子が溶け込んだ水のことです。ふつうの水と同じで無味・無色・無臭で飲みやすい水です。
公的な定義や基準はありません。
水素水は、病気や老化の原因となる活性酸素を除去・抑制する働きがあり、健康や美容分野で注目されています。
純水
純水とは、不純物やイオン成分を除去した純度の高い水のことです。ろ過、蒸留、イオン交換など浄化方法によって呼び方が変わります。
脱イオン水は、イオン交換樹脂などを使ってイオン成分を除去した水です。
蒸留水は、水を蒸発させて再び水に戻したものです。通常のろ過では取りきれない物質を取り除くことができます。
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