ジャガイモには放射線を照射することがあります。その目的、表示方法、
ジャガイモに放射線を照射する目的
放射線を照射を行うのは、発芽を防止するためです。
ジャガイモの芽にはソラニンという毒があります。ジャガイモを食べるときには、芽を取ってから調理をしますが、これはソラニンによる食中毒を防ぐためですね。
日本国内で放射線照射が認められている食品は、じゃがいものみです。しかし、世界的には、ジャガイモ以外に、穀物、果実、香辛料、肉類、魚介類で、放射線照射が行われています。
表示方法
放射線を照射したジャガイモには、
- 放射線を照射した旨
- 照射した年月日
を表示することなっています。
照射されたジャガイモなのかどうか、消費者がわかるようになっています。
スーパーでジャガイモを見ると、「ガンマ線照射済み」、「照射日2022年7月12日」といった具合に表示がされているものが見られるはずです。
放射線照射の効果
病原菌や寄生虫の殺菌効果や、腐敗菌の殺菌や発芽防止によって保存性を高める効果が期待できます。
日本では、旧厚生省によって、放射線による発芽防止処理が認められています。
世界では、国連食料農業機関(FAO)、国際原子力機関(IAEA)、世界保健機構(WHO)の合同研究グループによって、
「意図した技術上の目的を達成するために適正な線量を照射した食品は、適正な栄養を有し安全に摂取できる」
と結論づけられています。照射した食品は、加熱処理食品と同等に安全であると述べられています。
詳しく知りたい場合は、以下のWEBサイトが参考になります。
参考:食品安全委員会 ”放射線照射食品(概要)”(平成24年6月14日)
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