クリーム、ホイップクリーム コンパウンドクリームは、どれもクリームという言葉があり似たようなものに思えます。その違いについて解説をします。
クリーム
クリームは牛乳のなかの乳脂肪分のことです。
乳及び乳製品の成分規格等に関する省令には、クリームは、「生乳、牛乳、特別牛乳又は生水牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」と書かれています。
食品表示では、その食品を表す一般的な名称が記載されます。
クリームの場合、「種類別:クリーム」と表示されます。
純粋な乳脂肪分です。クリーム本来の風味やコクを味わうことができます。
ホイップクリーム
ホイップクリームは、クリームに植物油脂や乳化剤・安定剤などの添加物を加えたものです。
- 植物油脂を入れていない「クリーム+添加物」
- 植物油脂を加えた「クリーム+植物油脂+添加物」
- 植物油脂のみの「植物油脂+添加物」
があります。
「クリーム+添加物」と「クリーム+植物油脂+添加物」は、その食品を表す一般的な名称としては「名称:乳等主要原料とする食品」となります。
「クリーム+乳化剤・安定剤」のホイップクリームは、純粋なクリームの風味やコクはあり、添加物によって安定性が改良されて扱いやすくなっています。
「クリーム+植物油脂」ホイップクリームは、風味やコク、口どけのなめらかさは純粋なクリームには劣りますが、安定性が改良されて作業性がよくなっています。
植物油脂が含まれるとパッケージに記載される商品名は「ホイップ」となり、「クリーム」の文字は無くなるようですね。
コンパウンドクリーム
コンパウンドクリームは、乳脂肪に植物油脂を加えたものです。
コンパウンドとは混合物の意味なので、乳脂肪に植物油脂が混合しているということです。
「クリーム+植物油脂」のホイップクリームはコンパウンドクリームでもあります。しかし、「クリーム+乳化剤・安定剤」のホイップクリームは植物油脂が混合しているわけではないので、コンパウンドクリームではありません。
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