コーヒー豆を挽いて粉状にするのは、成分をよく抽出できるようにするのが目的です。
コーヒー豆をそのままの状態で湯につけても成分は抽出されますが時間がかかります。挽いて粉状にすることによって、成分を抽出しやすくします。
挽き方によって粗さを調節し、豆粗く挽いたり細かく挽いたりします。粗く挽いたものと細かく挽いたものでは、どのような違いが表れるのでしょう?
コーヒー豆の挽き方とその違いについて解説します。
挽き方による5種類の粗さ
コーヒー豆を挽いたときの粗さ・細かさは、5種類に分けられます。
全日本コーヒー公正取引協議会の”レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約”では、次のように定義されています。
- 粗挽き…ザラメ状の粗さ、またはそれ以上の粗さ (ドリップグラインド)(コースグラインド)
- 中挽き…グラニュー糖程度の粗さ (ミディアムグラインド)(レギュラーファイングラインド)
- 中細挽き…中挽きと細引きの中間の粗さ (ミディアムファイングラインド)
- 細挽き…グラニュー糖と白砂糖の中間程度の粗さ (ファイングラインド)
- 極細挽き…細挽き以下の粗さ (エキストラファイングラインド)
参考:全日本コーヒー公正取引協議会”レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約”
コーヒー豆を挽いた粉製品の一括表示には「挽き方」の項目があり、粗挽き、中挽き、中細挽き、細挽き、極細挽きなどの挽き方を記載するルールとなっています。
粗挽きというとザラメ状で大きめの粒になります。
中細挽きは、一般的に家庭用のレギュラーコーヒーに多いです。
極細挽きにもなると、粉糖のようなパウダー状の細かさになります。
粗く挽いた豆・細かく挽いた豆の違い
粗く豆を挽くと、コーヒーの抽出が早くなるため味が出にくくなり、また香りも少なくなります。薄く軽めの味であり、酸味が感じられます。
細かく豆を挽くと、コーヒーが抽出されにくくなり、雑味の強い味になります。濃い、苦めの味です。
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