食品表示基準では、原材料名、アレルゲン、原産国名は表示する必要がないと定められていて、また、保存方法や消費期限・賞味期限を省略できるとされています。
酒類にアレルゲン表示をしなくてもよい理由は、食品表示基準Q&Aに次のように記載されています。
「酒類については、アルコールを摂取することにより、顔が赤くなったり、動悸がしたりという摂取時の反応があるため、その反応が特定原材料等の抗原性によるものかアルコールの作用によるものかを判断することは極めて困難です。
したがって、アレルギー疾患を引き起こすとの知見が得られにくいため、飲料用のアルコールや牛乳の乳清から製造される工業用アルコール(主に食品の製造時に用いられるアルコール)についても、現時点では表示義務の対象となっていません。
しかしながら、今後さらに報告・症例の調査に基づき検討していく必要があります。」
酒を飲んだときに何らかの反応が身体に起こったとしても、それが食物アレルゲンによるものなのか、それともアルコールによるものなのかが、わからないからということです。
保存方法や期限表示を省略することができる理由としては、きわめて品質の劣化が少ないことが挙げられます。酒類だけでなく、砂糖やアイスクリーム、食塩なども同様に劣化が少ないことから保存方法や期限表示を省略することができます。
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