マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、ラード

食品の知識

マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、ラード。

どれもペースト状のもので見た目は類似していますね。何が違うのをわからずに食べたり使っていたりしたけれども、ふと疑問に思うこともあるでしょう。

この記事では、それぞれの原材料や製造方法など、どのような違いがあるのかをまとめました。

マーガリン

マーガリンとは、食用油脂に水等を加えて乳化し、急冷練り合わせする、または急冷練り合わせしないで作られた可塑性のもの、または流動性のもので、

そして、油脂含有率が80%以上のものです。

主原材料は、大豆油、なたね油、パーム油などの植物油脂、硬化油などの食用精製加工油脂です。

※可塑性とは、力を加えて変形させた後にその力を取り去ってももとに戻らない性質のこと。

ファットスプレッド

食用油脂に水等を加えて乳化し、急冷練り合わせする、または急冷練り合わせしないで作られた可塑性のもの、または流動性のものであり、ここまではマーガリンと同じです。

マーガリンとの違いは、ファットスプレッドは、油脂含有率が80%未満のものです。

食品包装の一括表示には、油脂含有率を表示することになっています。

名称ファットスプレッド
油脂含有量70%
原材料名食用植物油脂、食用精製加工油脂、チョコレート/香料、乳化剤
内容量250g
・・・・・・

マーガリンと比べて、ファットスプレッドは油の量が少なく水分が多いため、柔らかくパンに塗るなどしやすいのが特徴です。また、チョコレート、はちみつなどで風味付けがされるものがあります。

ショートニング

主原材料はマーガリンと同じで、大豆油、なたね油、パーム油などの植物油脂、硬化油などの食用精製加工油脂です。

原材料は、マーガリンと同じですが、急冷練り合わせを行う際に、窒素ガスを油脂中に吹き込む点がマーガリンとは異なります。

匂いがなく、延びのよい白色のペースト状になっています。

もともとはラードの代用品として生まれたもので、パンやビスケットの練りこみ油脂として使用されます。

ビスケットに使用するとサクサクとした軽い食感をつくりだすことができます。

精製ラード

純正のラードは食用豚脂を精製したもので、調整ラードは豚脂の他に食用植物油脂・動物油脂が配合されています。

延びのよい白色のペースト状のもの。

マーガリンやショートニングとは、原材料が異なり、ラードは豚脂を原材料としています。

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